女性に好まれている野菜に「アボカド」があります。現在ではアボカド料理専門店もできるなど、その人気ぶりが伺えます。年中手に入れることができ、栄養面も抜群に良いので美容にもオススメの野菜です。
私は最近アボカドとツナを混ぜてパンに塗って食べるのですが、半分取っておくとどうしても黒く変色してしまいます。切ったら早く消費しないと傷むのが早い食材ですよね。今回は、
- 腐っているアボカドの特徴や状態
- 腐っている or セーフなアボカドの見分け方
- アボカドが腐る原因
- アボカドの正しい保存方法と期間目安
についてご紹介いたします。
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目次
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アボカドってどんな野菜?
アボカドの原産は、メキシコ南部・コロンビア・エクアドルです。やがてアメリカに伝わり、日本には明治時代初期に伝来しました。アボカドの苗木が寄与されたことに始まり、そこから徐々に栽培されるようになります。
アボカドの特徴は20%が脂質でできていること!「森のバター」とも言われています。アボカドの脂質はオレイン酸・リノール酸・リノレン酸といった「不飽和脂肪酸」なので、太らないヘルシーな脂質です。また、ビタミンEも豊富で美容や健康に良い野菜なんですよ。
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このアボカドって腐ってる?
アボカドが腐ると、どんな状態になるのでしょうか?早速腐ったアボカドの特徴を見てみましょう。
アボカドが腐るとどうなる?
腐ってしまったアボカドには、このような状態が現れます。
- 変色:中身が黒く変色する
- 感触:ぐにゃぐにゃ柔らかくなる
- 臭い:変な臭いがする
- 見た目:中身に筋ができて割れている
アボカドは鮮やかな黄緑色をしているのが通常の状態ですが、傷み始めると切っていない状態でも 中身が茶色や黒に変色 していきます。そして初期の頃は固いアボカドが徐々に ぐにゃぐにゃと柔らかく なります。
また、 切った時に筋が入っていて包丁を入れなくても中身が割れていたり 、酷い場合には 変な臭いがする こともあります。残念ですが腐ったアボカドは食べられませんので、廃棄するようにしましょう。
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腐っている?セーフ?まだ食べられるアボカドの見分け方3つ
アボカドが腐っているのか、まだ大丈夫なのか、腐りかけのアボカドを見分けるポイントを見てみましょう。保存していたアボカドがこんな風に変化することがあるので、見極め方をご紹介します。
❶ カットした断面が茶色く変色している
❷ 皮の外から触っても柔らかい
❸ 皮が赤茶色に変色している
❶ポリフェノールが原因:アボカドの断面や傷が茶色く変色するのは「ポリフェノール」という成分が空気に触れ、酸素と結合したことによります。食べかけのバナナやカットしたりんごの断面が茶色く変色するのと同じ原理です。
ポリフェノールは食べても問題のない色素成分なので、変色箇所は切り落として残りの部分は食べることができます◎
❷❸熟したことが原因:アボカドの皮は熟すと緑色→茶色へと変色していきます。緑色の時はまだ中身が固い状態ですが、茶色へと変化し熟すことで食べ頃になります。この食べ頃期間を通り越すと皮は赤っぽく変色しますが、アボカドがより熟れたことによるものです。
中身が黒く変色していたり、あまりにもぐにゃぐにゃに柔らかくなっていなければ食べることができますので、見極めてみましょう。
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アボカドが腐る原因3つ
では、アボカドはどんな状態だと腐りやすいのでしょうか?できるだけ長持ちさせるためにも、アボカドが腐りやすくなる原因を3つ見てみましょう。
❶ カットして空気に触れた状態で保存している
❷ 熟し過ぎている
❸ 暖かすぎる場所で保存している
アボカドの果肉は空気に触れるとポリフェノールの関係で茶色く変色します。カットした場合は、できるだけ早く消費するようにしましょう。
また、熟し過ぎても腐敗の原因になってしまいます。皮が茶色くなって触ると軽くへこむくらいが食べ頃ですよ。暖かい場所で保存するとより早く熟しますので、熟し具合を見ながら保存場所を選びましょう。続いては、アボカドの栄養についてです!
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アボカドの栄養って何がある?
アボカドに含まれる栄養成分
アボカドの特徴は20%が脂質でできていること!ですが、アボカドの脂質はオレイン酸・リノール酸・α-リノレン酸といった「不飽和脂肪酸」なので、太らないヘルシーな脂質です。また、ビタミンEや葉酸・カリウムなども豊富で美容や健康に良い食材です。
- 不飽和脂肪酸:不飽和脂肪酸は、分子中に二重結合を多く含む構造を持つ脂質で、植物の種を絞った油や魚に多く含まれています。加えて、常温で液体になるのが特徴で体内では、悪玉コレステロールの数値を下げる、脳機能改善といった役割を持つ脂質です。
- オレイン酸:オレイン酸は、生活習慣予防の効果が高く、血管内の環境改善効果が高い脂肪酸です。悪玉コレステロールの量を減らし、出来た過酸化脂質の量を減らすことで、血管壁へのプラーク生成を抑制します。結果として、動脈硬化や心疾患の予防に役立つ栄養素です。
- α-リノレン酸:α-リノレン酸は、人間の体内で合成することが出来ない必須脂肪酸の一つで、必ず食事で摂取する必要がある脂肪酸です。体内の代謝によってDHAやEPAに変換されます。α-リノレン酸自体も、血液中の過剰にある脂質を減らし、血液疾患の予防効果がある脂肪酸です。
- リノール酸:リノール酸は、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあり、高脂血症を防ぐことで動脈硬化の改善をする働きを持っています。また、リノール酸の代謝によって、リノレン酸の材料になります。血液をサラサラにし、細胞膜の材料にもなる栄養素です。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
- ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
アボカドを食べて期待できる効果
アボカドに含まれるビタミンEには強い抗酸化作用があり、美肌などアンチエイジング効果が期待できます。また、食物繊維が豊富なので整腸作用があり、便秘解消や予防効果も◎
不飽和脂肪酸は脂質でありながらコレステロール値を下げる働きや、血液疾患予防などの効能があります。
- 動脈硬化/脳卒中などの生活習慣病予防
- むくみ改善・予防
- 悪玉コレステロールを下げる
- 美肌効果/アンチエイジング効果
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【熟し度別】アボカドの保存方法|常温・冷蔵・冷凍の保存期間の目安
どんな風にアボカドを保存すれば良いの?保存期間は?とお困りの方はコチラを参考にしてみてくださいね。
【保存方法別】保存期間の目安
- 常温: 3〜5日
- 冷蔵: 4〜5週間
- 冷凍: 約1ヶ月
アボカドの保存は、
「熟す前なら常温」で、「熟しているなら冷蔵庫」で!
アボカドの保存場所は、どのくらい熟しているかで決めましょう。皮が緑色の熟す前の状態なら、常温で数日保存して追熟させるのがマストです◎
熟す前なら常温保存
熟していない状態のアボカドは常温で3〜5日日持ちします。皮が茶色くなって少し柔らかくなったら食べ頃です。
食べ頃なら冷蔵保存
熟しているアボカドは冷蔵庫で保存します。熟し具合にもよりますが、皮が茶色くなってから冷蔵庫で4〜5日日持ちします。冷蔵保存する際はビニール袋などに入れるとより◎です。
冷凍保存するなら丸ごと
あまり向いていませんがアボカドは冷凍保存も可能です。カットしたアボカドよりも丸ごと凍らせる方が変色しにくいのでオススメです。ラップに包んで密閉袋に入れて冷凍します。解凍後は柔らかくなるので、ワカモーレなどのディップ料理に使うのが向いています。
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腐る前に食べよう!アボカドを大量消費できる食べ方レシピ
アボカドを大量消費したい!そんな時はコチラを参考にしてみてくださいね。余ってしまったアボカドを使う時や大量消費したい時にオススメのレシピを集めてみました。
ワカモーレ
ワカモーレはアボカドの原産地、メキシコの料理です。スパイシーな味付けでペースト状にしたアボカドを、そのまま食べたりタコスに付けたりしていただきます。ワカモーレのパウダーは市販にもあるので混ぜるだけの簡単料理です◎
アボカドトースト
熟したアボカドを使ってアボカドトーストにするのもオススメです。スライスした茹で卵をあわせれば彩りもよく、お好みでチーズをのせればコクも出て美味しいですよ◎
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その他の食材・食品の腐っている状態と保存方法をチェック
代表的な食品・食材488種類を見る
代表的な食品・食材488種類を21分類に分けて、腐っている状態と保存方法についてまとめました。是非こちらのページをご覧くださいね(^^♪
他の果物の腐っている状態・保存方法をチェック
まとめ
アボカドを見極める上で大切なポイントはコチラです。腐っているのかセーフなのか、臭いや見た目・感触などをよくチェックしてみてくださいね。
食べても大丈夫な状態
- 変色:断面が茶色くなるのはポリフェノールが原因
- 触感:皮の上から触って少し凹むくらいが食べ頃
- 見た目:皮が赤茶色くなるのは熟している証拠
腐っているので食べるとダメな状態
- 臭いで判断:変な臭いがする
- 見た目で判断❶:果肉が茶色や黒に変色している
- 見た目で判断❷:果肉に筋ができて割れている
- 感触で判断:皮の上から触るとぐにゃぐにゃして柔らかすぎる
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